インプラントの咬合と補綴

インプラントの咬合と補綴
本物の歯とインプラントの一番の違いはなんでしょうか?本物の歯の場合は、歯の根と骨の間に歯根膜という膜があるため、咬合した際に30μm沈みます。この膜はクッションの役割を果たすのです。しかしインプラントの場合は、このクッションがなく、インプラント体が骨に直接固定されていますので、5μmしか沈みません。そのため、本物の歯と同じ程度の咬合を与えるとクッションのない分インプラントに過重の負担がかかります。そうなりますと、補綴物の破損やインプラントのロストなどの問題が起きます。そのためインプラントの咬合調整は膜がない事を考慮して、本物の歯より25μm程度低く調整します。
咬合の考え方としては、前歯は臼歯が完全に沈下した時点で初めて前歯部分が接触する咬合がいいとされています。臼歯部分の歯根膜による沈下量は、30μmですから上下歯で合計60μmとなりますが、前歯部分にも歯根膜がありますから補正されます。本物の歯の場合でもインプラントの場合でも、臼歯が軽く咬み合う際に前歯部分が30μm開いていないといけません。ですからインプラントの場合は、膜がない分前歯部分を調整する時は60μm開かせることが必要なのです。インプラントを臼歯部分で3本並べて埋め込む場合は、一本を2〜3ミリ横にずらして埋め込みますと、圧力が分散されます。このインプラントの埋め込み方をオフセット配列と呼びます。
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